『LangChain完全入門』感想

『LangChain完全入門』を読んだので感想です。

この本はKindleの日替わりセールで見かけて買いました。いい加減そろそろLLMを利用したRAGやAgentぐらいちょちょいと作れるようになっておかないとなと思ったので読むことにしました。

この分野はライブラリ周りの変化が激しく、この本も若干賞味期限が切れかかっている感がありました。初っ端のサンプルコードからいきなり非推奨なパッケージが使われていて警告が出たり(LangChain 0.1.0でパッケージ周りに大幅な変更があったみたいです。本書のLangChainのバージョンは0.0.261)、LCELというLangChainの新しい主流の書き方は載っていなかったり。

ただ、ざっくりと日本語でLangChainの主要コンポーネントの概要や使い方が把握できて良かったです。コードの詳しい解説も載っていますが、LCELの導入によってLangChainの書き方が大分変わってしまったので、本書のコードはざっくり目を通すぐらいに留めてさっさと公式のQuickstartをやったほうがいいかなと思いました。

とはいえPythonの環境構築やOpenAIのAPIキーの取得方法からしっかりとした説明があり、コードにも丁寧な解説がついているので、Python初心者やプログラミング初心者がLangChainに入門する場合は依然有用かなと思いました。(それでも本書を一通り終えた後は公式のQuickstartをやったほうがいいと思いますが)

これからLangChainを使ってなにか便利なツールでも作っていこうと思います。

以上です。